ハンドウインチの活用

 森で木材等を引っ張き回す場合、軽いものは人力でロープを引いていますが中大径木の場合は人力では無理なために牽引力が大きいウインチを使っています。
 お日の森では以前からチルホール(商品名)を使っていました。牽引力は大きいのですが本体(重量9kg)と鋼製のケーブルが重く比較的軽量の材の引き回しには扱い難いものでした。
昨年写真のようなハンドウインチを購入しました。
本体が小さく牽引索にロープ(径10mm)を使っているので極めて軽く(重量約1.8kg)、持ち運びと設置が楽なので中径木以下の材の引き回しにはよく使っています。
ハンドウインチといっても引張能力は1.96kN(2,00kgf)あり、ロープ長は10mで大抵のものは引き回せる優れものです。
ハンドウインチはマーベル・プラロック製のMRP-1000です。
 
 今回の作業では直径15cmほどの木が台風で途中から折れて他の木に引っかかり、宙ずりなっているのをロープを掛けて引きずり出して除去しました。この場所のすぐ近くにはイベント時に子供たちがあつまる広場があります。
突然落下する可能性があるためあらかじめ除去しました。
 
 
引っ張り作業の動画はここをクリック
 

 

チエンソーの取り扱いについて

     お日の森くらぶ
岩﨑 光義

チエンソーの取り扱いは、使用説明書を熟読し充分に理解してから取り扱う事
(ここでは使用説明書以外(一部重複)の注意事項を記載します)

 

☆チエンソーは危険な機械である?

 チエンソーを良く知らない人の中に、危険な機械であると思っている人がいます
 基本道理に使用している限り特に危険を伴う事は無い、ただ基本から外れたつかい方をすると非常に危険である

☆使用するオイルの種類

 ガソリン・エンジンオイル・チエンオイルの3種類

☆チエンソーは通常2サイクルエンジンを搭載している

 燃料はガソリンとエンジンオイルの混合した燃料を使用する(バイク用は使用しない事)

☆燃料の混合(混合ガソリン)

・ガソリンとエンジンオイルを混合する( 専用のポリ容器で容器の数字に会わせ混合する)
・エンジンオイルは25:1、50:1があり最近は程んど50:1が使用されている
  (お日の森でも50:1を使用している) 
・ポリ容器のない場合 50:1の場合1ℓ(1000cc)/50=0.02ℓ(20cc) 
・混合比率は25:1のオイルをオイルの量で調整して50:1として使用する事は出来ない
・混合オイルは時間がたつとガソリンの気化により混合比が変化するので、作り置きは出来るだけ避けた方が良い、
特に夏の時期は注意が必要である
=混合比が変わるとエンジンが掛りにくい等エンジンが不調になり易い
・何カ月も使用しない時は機械の中の燃料は使用後抜き取る事(混合比が変化する事があり同時にエンジンオイルがエンジン等に附着する場合がある=エンジン不調に成り易い)

☆チエンオイル

ガイドバーに沿ってソーチエンが廻ります、ソーチエンがスムーズに廻る様にする為のオイル

☆使用開始前の準備

・混合オイル、チエンオイルを満タンに成る迄給油します
・チエンの張り具合(チエンを持ち上げてチエンの下の部分がガイドバーの溝から外れない程度)とネジ締め(先端を持ち上げ又は、おしつけ=強めに締める)のチエック
・暖気運転をした後 エンジンを全回転させチエンオイルが出ているかをチエックする(端材などの前で回転させて飛散した筋を
 見る)

☆作業中の燃料の補油

必ずエンジンを切ってから給油する事=混合ガソリンを給油した時は必ず、チエンオイルも満タンにする事

☆作業後の整備

一日の作業後はチエンの刃を研ぎ掃除をする事(ガイドバーは上下反対にして装着する)
作業中の注意事項

☆チエンソーの移動

チエンソーを移動する時はエンジンを停止しチエンガードをはめガイドバーを後ろ向きにして移動する事

☆エンジンの始動

・左で前ハンドルを握り下に押しつけ 右足のつま先を後ろハンドルの中に入れてスタートグリップを引く 
 ロープは手に巻き付けない事
・左手でしっかりチエンソーを握り両足で鋏みスターターグリップを引く方法もあります
(この方法は初心者は行わない事)

☆チエンソーの片手使用は禁止です

特に後ろハンドルを片手で持つ事は非常に危険です 絶対にしない事

☆キックバック

作業中に機械を材にあてると機械が飛び跳ねる事があります、機械を両手でしっかり持ち先端の使用を避けて下さい 特に枝払いの時に起こり易い、又エンジンは全回転で使用する事

☆材のテンション 

作業中チエンソーが挟まれる事(ぞくに噛むと言いう)があります
常に材のテンションを考え万一噛まれた時は、エンジンを停止させ、チエンソーは前後、上下に動かし(決して左右に動かしたり、こねたりしない事)援助を求め、あらゆる手段でテンションを解除する事(人力、ロープ、他の部分を切る、機械を使う、クサビ等々)

☆その他注意事項

・チエンソーの前後に人がいない事を確認し、作業中は人から離れて作業する事、ただし一人だけでの作業は避ける事(常に助けを
 呼べる範囲ない)
・チエンの動線上に身体(足)を置かない事
・肩より上の作業の禁止
・玉切りは多数で作業せず、多数で作業する場合は、それぞれに切断してから行う事。
作業は山側から行い枝払い等で材が動く事を常に意識して作業する事
・チエンソーの作業者は作業中は声、ホイッスルの音は聞こえません。作業者に合図する時は作業者より前に木片等を投げたり、
離れた場所から作業者の前から動作で知らせる等々、決して作業者に近づき話しかけない事
(この事は同時に作業するチエンソー作業者以外の作業者にも充分に説明し了解を得る事)
・杭作り作業は非常に危険です かなりの熟練者のみ行っ下さい 決して初心者はしない事
・当然のことながら火気厳禁です
・新しいソーチエンを装着した時はチエンの張り具合をこまめにチエックする事(緩み易い)

☆最後に念押しです 必ず使用説明書を充分に読み理解してから使用して下さい

特に説明書の「使用上の注意及び作業方法」は充分に理解する事

 

 
 
 
 

森の生態系の不思議なこと

━━━切り株に見られるスジについて

森の作業中に気づいたことや見つけてことについて解説します。

Pickup Forest Note No.1          八代盛夫

木を伐倒した後の切り株に、年輪とは別に不規則なスジが見られることがあります。

スジの色は、黒や褐色、場合によっては赤も見られます。
これは " " の感染が関係しています。
 
まずは、菌とは
 

" " とは、カビとキノコと酵母を含むグループで、 " 細菌 " とは異なるものです。 " " " 細菌 " は一字しか違わず、表記がとても似ています。しかも、微生物とひとまとめにして言ったりもします。だから、油断するとすぐに混乱してしまいますが、この二つは相当に異なります。
" " は、分類学では菌界と言い、動物界、植物界とならぶ3大高等生物界の一つです。
 
我々動物には、 " 細菌 " が付き物です。 " 細菌 " は、病気だけではなく、健康や長寿にも関係することが最近話題になっています。ちょうど同じような関係が、植物と " " にみられます。
 
菌がスジを作る
 
" " が何らかの原因で樹木に侵入すると、その境界にスジが生じます。
" " が侵入するとどうしてスジになるのか、その詳しいことについて、面白い説明を見つけたので紹介します。
 
" " は不思議な方法で新しい遺伝子を獲得します。異なる " " が出会うと、まず細胞同士で融合して両方の遺伝子を獲得します。そのあと、生きて行くのに都合の悪い組み合わせだったことが判明すると、融合した細胞が死滅します。そして、近くの細胞が色素を作ります。だから、異なる " " の出会った境界線がスジとなって見えるようになります。
 
" " の感染が進んで行くと、やがて材は劣化しますが、スジができた時点では材の劣化は起こりません。そこで、このスジを模様として楽しむこともできます。人工的に菌を感染させ、模様を描かせた上で、工芸品を作るという独特の技術がイギリスにあるようです。青緑色もあるそうです。
 
ここで紹介した説は、例えば ”Tunbridge ware” “spalting” のキーワードで検索して、 21st Century Guidebook to Fungi (D. Moore, G. D. Robson, A. P. J. Trinci, Cambridge University Press) のページを見れば原文とともに写真も見られます。
 
少し注意してみると結構見つかります。
 
先日、小田原でヒノキの椀を入手しました。少し変わった影のような模様がありました。何度も見ているうちに、もしかしたら " " の感染による模様かなと気づきました。皆さんも、変わったスジや模様の入っている木工品を発見したらご一報ください。
 
最近、職場のエゴノキの切り株でスジを発見しました。その写真を紹介します。さまざまなスジが見られます。 " " の感染が進んでいたために伐倒されてしまいました。
━━━◯◯◯があれば教えてください
またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。では、わたくしはいつかの小さなみだしをつけながら、しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。
 
━━━◯◯◯については、どう思いますか?
五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑やかな市の教会の鐘の音で眼をさましました。もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょうど六時でした。