森林保全活動の魅力を伝えたい

 
お日の森くらぶに参加して活動している八代盛夫さんの森林に対する思いを述べていただきました。これから森林保全活動に参加したい方へのアピールです。

お日の森のとの出会い

2年前、森づくり全くの未経験からスタートしました。
 当時、環境の問題から森林や林業の問題を知るようになり、関わりたいと考えていました。しかし、経験も知り合いも何も無い身、きっかけを作る方法は何かな?何か資格をめざすと良いかな? などと模索しているうちに、2015年の始め、お日の森と出会いました。
私のような者が顔を出して良いところなのかどうか想像もつきませんでした。意を決して参加したところ、ノコやナタの使い方の基本から親切に教えていただきました。考えてみると貴重な作業の手を休めて面倒見ていただいたわけです。お日の森の皆様に対しての感謝の気持ちは忘れられません。調子に乗って道具はどんな物がよいかいきなり聞いて回り、これまた親切にいろいろとアドバイスをしていただきました。
このようにして、森づくりに関われるようになりました。
メンバーは大らかな方ばかりで居心地よく参加させていただいています。わりと頻繁に新しい方も参加してきます。様々な立場の方との出会いが豊富なことも、このフィールドの魅力です。

 

森づくりに参加し始めて関心が高まったことが二つあります

 体験から確信したことは、ヒトの心身の基本は森林での活動向きに出来あがっているということです。様々な作業を覚えて少しづつできるようになってくると、忘れていた能力が目覚めてくると言った感じがします。 

1…森林活動の魅力を人に伝えたい

 一つ目の関心は森林活動の魅力を人に伝えて誘いたいということです。想定するターゲットは、ごく普通の人です。つまり、すでに森にやってきている意識の高い人、いわば「森林エリート」ではない人々。特に若い人です。人工的な環境に閉じ込められて悶々とした暮らしをしている人々にこの「脱け出せた」という感覚を伝えたい。単に森を歩き回るのでも構いません。しかし樹木と密にかかわることのできる森林作業の方がおすすめです。


森づくり(そして農業も)の恩恵が人間よりも野生の動物の方に行ってしまいかねないのが現状です。皆で森に通いましょう。行くと良いことばかりです。

2…木をもっと利用しよう

 二つ目の関心は木の利用です。木の感触が好きで、もっと身の回りを木で埋め尽くしたい。なぜ木余ってしまうのか、なぜ店で木の製品を見つけられないのか素朴な疑問です。
 最近では自作のボールペンに凝っています。直径2cmくらいの枝から簡単に作れます。茨城に行った時に道の駅で見かけたのものを真似してみました。雑に作ったもの(皮もむかず小枝さえも付いたまま)の方がかえって愛着がわきます。

 そのほか、木を使った魅力ある小物がアイデア次第でもっとあるように思います。逆に高級な使い方に目を向けると、高級品の代表として楽器があります。楽器の大多数(打楽器、管楽器、弦楽器、地域を問わず世界中)は質の良い木材があって初めて成り立っています。プラスチック材料の技術革新が侮れず油断できませんが、今後も木の魅力が上であり続けるように思います。国産で良い材料を製造できないのかこれも素朴な疑問です。価値の高いもの、斬新な使い道もありうるのではないかと想像します。 
  

簡単ではないが息長く活動を続けて答えを見つけていきたい

 いずれもうまくいくなら苦労しない、といわれてしまいそうな話です。確かに簡単なわけがありません。ですからこれからも森づくりに参加し続けてじっくりと答えを見つけて行きたいと考えています。自分の森林活動が持続可能であることを心がけて、息長く続けて行くつもりです。 
 

お日の森くらぶ会員
森林インストラクター東京会会員
        八代 盛夫

森の生態系の不思議なこと

━━━切り株に見られるスジについて

森の作業中に気づいたことや見つけてことについて解説します。

Pickup Forest Note No.1          八代盛夫

木を伐倒した後の切り株に、年輪とは別に不規則なスジが見られることがあります。

スジの色は、黒や褐色、場合によっては赤も見られます。
これは " " の感染が関係しています。
 
まずは、菌とは
 

" " とは、カビとキノコと酵母を含むグループで、 " 細菌 " とは異なるものです。 " " " 細菌 " は一字しか違わず、表記がとても似ています。しかも、微生物とひとまとめにして言ったりもします。だから、油断するとすぐに混乱してしまいますが、この二つは相当に異なります。
" " は、分類学では菌界と言い、動物界、植物界とならぶ3大高等生物界の一つです。
 
我々動物には、 " 細菌 " が付き物です。 " 細菌 " は、病気だけではなく、健康や長寿にも関係することが最近話題になっています。ちょうど同じような関係が、植物と " " にみられます。
 
菌がスジを作る
 
" " が何らかの原因で樹木に侵入すると、その境界にスジが生じます。
" " が侵入するとどうしてスジになるのか、その詳しいことについて、面白い説明を見つけたので紹介します。
 
" " は不思議な方法で新しい遺伝子を獲得します。異なる " " が出会うと、まず細胞同士で融合して両方の遺伝子を獲得します。そのあと、生きて行くのに都合の悪い組み合わせだったことが判明すると、融合した細胞が死滅します。そして、近くの細胞が色素を作ります。だから、異なる " " の出会った境界線がスジとなって見えるようになります。
 
" " の感染が進んで行くと、やがて材は劣化しますが、スジができた時点では材の劣化は起こりません。そこで、このスジを模様として楽しむこともできます。人工的に菌を感染させ、模様を描かせた上で、工芸品を作るという独特の技術がイギリスにあるようです。青緑色もあるそうです。
 
ここで紹介した説は、例えば ”Tunbridge ware” “spalting” のキーワードで検索して、 21st Century Guidebook to Fungi (D. Moore, G. D. Robson, A. P. J. Trinci, Cambridge University Press) のページを見れば原文とともに写真も見られます。
 
少し注意してみると結構見つかります。
 
先日、小田原でヒノキの椀を入手しました。少し変わった影のような模様がありました。何度も見ているうちに、もしかしたら " " の感染による模様かなと気づきました。皆さんも、変わったスジや模様の入っている木工品を発見したらご一報ください。
 
最近、職場のエゴノキの切り株でスジを発見しました。その写真を紹介します。さまざまなスジが見られます。 " " の感染が進んでいたために伐倒されてしまいました。
━━━◯◯◯があれば教えてください
またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。では、わたくしはいつかの小さなみだしをつけながら、しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。
 
━━━◯◯◯については、どう思いますか?
五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑やかな市の教会の鐘の音で眼をさましました。もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょうど六時でした。

■お日の森フィールド

JR高尾駅を降りてから歩いて約15分の所にお日の森があります。 ここにはまだアナグマや狸そしてイノシシが住んでいます。
沢もありますがいまではほとんど涸れており普通は水が流れていません。 過ってこの沢にはたくさんの沢蟹がいました。 森の中にはたくさんの蝶などの昆虫が飛び回っていました。
私たちは昔のような豊かな生物が生息できるような森への再生を目指して活動しています。

【くらぶの目的】

・60年間放置された雑木林を市民のボランティアと西浅川山林組合が協同で手入れすることにより、かつての美しい雑木林の復元を図り、共有の資産として将来に残す。
・都市住民の子供達や近隣住民の自然体験の学習や遊びの場に活用出来る事を目的に計画作りと整備を行なう。

【イベント参加申し込み案内】

LinkIconイベント案内へジャンプ

【活動場所】 

八王子市西浅川町156-1及び2(西浅川山林/通称“お日の森”)2.87ha JR高尾駅・京王線高尾駅 北口より徒歩約15分

【定例活動日】毎月 

■お日の森:第2火曜日&第4日曜日
■駒木野:第2土曜日